2008/06/02

編集長の「あなろぐ日記」

環境家計学

 土曜日は大層、寒かったですね。その中で、午前9時から100分余りに渡って、窓を開け放ちにしながらのクーラーの据え付け工事に付き合うという、「寒いこと」をしてしまいました。

 なんせ、起き抜けなので、半袖・半ズボンのパジャマ代わりの室内着だけ。家には私一人だったので、別の部屋に逃げ込むのも不用心で、震えながら作業を見守っていました。

 「出来ました。ちょっと、動かしてみましょう」。2人組の工事スタッフのうち、年配の方がそう宣言されて、リモコンを…当然に、冷房です。しばらく辛抱した後に、「最近のクーラーって、暖房機能もいいんだよね。そっちを試そうか」と自ら提案。危機をどうにか回避したのでした。

 ところで、一度、紹介したことがあるかも知れませんが、我が家がクーラーを入れ替えるのは22年ぶりです。シャ社製品でしたが、大変に持ちが良く、取り外すときには、ちょっと寂しくなりました。

 新しいクーラーもシャ社製で、近くのYバシカメラで選んだのですが、その時、迷ったことがありました。最終的に買ったのがA製品だとすると、AはBより価格が7万円ほど安いのですが、Bの方が1年の電気代が1万円ほど安く済むというのです。つまり、Bが7年持てば、後は電気代が得するばかり、なのですが、果たして7年持つかは不透明です。

 そこまでは算数に弱い私でも出来る計算ですが、最近はもう一つ、論点が加わっているようです。つまり、得するかどうかは分からない、あるいは同じだとしたら、ことによったら、ちょっと損しても、電気代が減って、資源保護に役立つんだから、環境に良い方を地球のために選べ、という理屈です。

 私も経済部の記者の時、産業界や通産省の担当記者として、いろんな環境原稿を書きました。今、論じたようなポイントで記事を書いたことも、そりゃあります。でも、我が身に降りかかった時に、ストレートに納得がいかないものもあります。

 似てるかどうか、微妙ですが、最近、「ガソリン代を高くしておけば、車に乗る機会が減って、環境にいい」と発言する、どこかの国の首相がいます。国民には受けてないようです。

 受けない理由は恐らく2つ。そうはいっても産業用ではどうしても車を使うし、そうならガソリン代高騰は物価高に拍車をかける。も一つは重要な部分で国民生活の利便性を奪うような発言は受けない、ということでしょう。

 おまけに「ガソリン高是認発言」は例の道路財源の話のリンクだったので、なんのための発言かが誰にも分かってしまいました。

 思うに環境に良い、というだけでは、一般の国民に対して、どうにも説得性に欠けるケースがいろいろあると感じるのです。

 もっと、ウソや意図がない、環境にどんな風に役立って、それによって具体的に地球がどのぐらい助かるのか、回り回って、家計にどんな影響があるのか…などなどを、マクロ的にではなく、ミクロ的に。つまり、環境経済学ではなくて、環境家計学のような学問を普及させて、いろいろ細々と浸透させてみたら、どうでしょうか。

 そうじゃないと、地球を助けるために損をしろ、と言われても、「助けるのはウルトラマンにやってもらえばいい」とみんな思うのではないでしょうか。

 ちょっと、あれ以来、寒さに弱くなっている私でした。では
                         (「あなろぐ編集長」こと重田育哉)

 


 
posted by ブログ管理者 at 13:38 | TrackBack(0) | 編集長の「あなろぐ日記」
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