読売ウイークリー編集長という仕事を7月31日で終えることになった。4年7か月も務めたので、よほど感慨が深かろう、ぐらぐらするに違いない、泣くだろうか、などと思ったが、新旧両方の職場の引き継ぎに追われて頭にも心にも余裕がなくなってしまった。
身内を亡くしたとき、葬式の事務的なあわただしさが悲しさを結果的にまぎらわすという。あれに似ているかなあと考えていたところへ、とんでもない訃報に襲われた。
写真家の長友健二さんが30日の朝に急死した。読売ウイークリーで「この週末は…」を連載中だ。過去にもCM美女のグラビアや、「アグネス・ラムの時代から」という連載で、時代の証言者としての舞台に立ってもらった。新創刊6年の読売ウイークリーを支えてくれた功労者の一人だ。
70歳を過ぎているとはいえ、現役ばりばり。2週間ほど前に「今度ゆっくり食事を」と話したばかりだし、苦悶デスクによると、月曜日、編集長最後の日に、社へ挨拶に来てくれることになっていたというのに。
昨年10月から今年4月まで連載された「アグネス・ラムの時代から」は、70年代から80年代のグラビアアイドルの時代を駆け抜けた長友さんの、青春グラフィティとも言える企画だった。
アグネス・ラム、フラワー・メグ、日活ロマンポルノの面々、ピンク・レディー、キャンディーズ――「長友さん、あの時代のことをそろそろ語っておいてもらわないと」そんなふうに持ちかけたのは、彼の郷里の宮崎牛を食べさせる店でのことだった。
などと思い出していけばきりがない。長友さんのマネジャーのM女史が電話の向こうで「ごめんなさい」と泣いている。ぐらぐら編集長のブログはこれが最終回。図らずも、ひとつの時代を語り終えた、長友健二という写真家の死で結ぶことになってしまった。雑誌作りなどをしていればそんなこともあるよと、長友さんが笑っているような気がする。
(ぐらぐら編集長こと・川人献一)









































